2008年7月26日土曜日

誰にでもできる恋愛 村上龍

P14 それは、寂しさと共に生きる人間という生き物にとって、他者との出会いが非常に大切なもので、しかもそれは簡単ではないということを、わたしたちが本能として知っているからである。わたしたちのあらゆる努力は、よりすばらしい他者と出会う可能性を高めるためにある。それは道徳などではなく、種としての人間の本能的な欲望なのだ。

p28 男のほうは、自立のための努力なんかどうでもいいと考えているような印象を受ける。充実して生きるためにはどうしたらいいのか、という努力を放棄している男が増えているような気もする。生きていく基準を、最優先事項を見失っている、男たち。

p67 どうしようもない、というのは、援助交際をしてグッチのバッグを買う子、ではない。人生を早々にあきらめてしまっている子だ。
 そういうこの憧れの未来というのは、自分の時間とある程度の生活的余裕がある主婦で、何も面倒なことをしないで、つまり、本も読まず、映画館へも行かず、流行りもの以外の音楽も聴かず、夫を愛するわけでもなく、セックスを楽しむわけでもなく、おいしいものにも仕事にもファッションにも海外旅行にも興味がなく、ただひたすらテレビの前に座ってワイドショーやトレンディドラマやバラエティを見て何かを食べ何かを飲み続け、適当にブランド品を持っている、というものだ。
 そういう子はたいていブスで、貧乏くさい。実際に貧困の家庭の子というわけではなくて、コミュニケーションを求めていないから、雰囲気というか佇まいが、貧乏くさいのだ。
 こういう死人みたいな生き方を選ぶくらいだったら、まだ援助交際をしたほうがいいのではないかと思った。

p88 どんなに金を持っていても、たとえばニューヨークなどで、主な客がネイティブのスノッブなレストランやクラブに一人で入っていくのは勇気がいる。私はそういうことが苦手だ。だが、映画を撮っていたときはまったく平気だった。自分はこの街で映画を撮っている監督である、そういう自信があった。自信を持てと誰かに言われて自身をもてるのだったらこんなに簡単なことはない。
 自信は、困難だが充実したコミュニケーションを成立させたときにも発生する。困難で充実したコミュニケーションの成立というのは、自分が属す集団の外との関係性においてのみ成し遂げられるものだ。

p94 たいていの場合、コンプレックスは自覚できない。背が低いとか太っているといった女性に多いコンプレックスは、実はその人の本当のコンプレックスを隠すためのダミーであることも多い。

p109 少数の勝者と圧倒的に多数の敗者が生まれる。敗者は誇りも失う。実は、レースはすでに始まっている。勝者の条件ははっきりしていて、それは国際競争力だ。金融、経済、文化、スポーツ、あらゆる面で国際競争力が試される。

p114 だた、今は日本の地方都市にもイタリア料理やがあって、それはほとんどおそろしくまずい。しかも高い。その地方都市の特産には美味しいものがたくさんあるのに、なぜこういうまずいイタリア料理を食べなくてはいけないのか。。。。。。

p121 世界はもっと広いのだし、考え方をほんの少し変えるだけで、自由が手に入るのに、と思ったりした。だが、今回はちがった。しょうがないのではないかと思った。こんな国に住んでいれば、ダメな男だとわかっていても、寂しさから逃れるために、とにかく一緒にいたい、別れられない、と思うのもしょうがないのではないかと思うようになってしまった。
 
p158 自分の人生はなんてつまらないんだろう、と後悔したり反省しても遅い。だから、本当の自分探し、なんてバカなことが流行ったりする。海外に移住するとか、猛勉強でもしない限り、新しい自分に出会うなんてことができるわけがない。

2008年7月19日土曜日

フリーエージェント社会の到来 ダニエル・ピンク

p8. 起業家は強欲な利己主義者であり、不幸せな人物であると映っている
Fuck Majority.
p18. (実際にはウィリアム・ギブスン) 「未来はここにある。ただし、すべての人に均等に訪れているわけではない」
トーマス・J/スタンリーのベストセラー 「なぜ、この人たちは金持ちになったのか?」
p337. FAN債ーフリーエージェント用債権 マイクロファイナンスのようなものだが、先進国で利用可能。 もしかしたらインドでマイクロファイナンスをまなび、先進国へ持ち込むビジネスが成立しうるかもしれない。
p338 証券化。 デビッドボウイは個人として債権を作っている。
p340. FAの公開公募
p367 http://www.FreeAgentNation.com