p164 「受注ゼロを想定して計画を立てるようなことをすれば、社員の士気を完全に葬ることになりますよ。また注文が来るようになったとき、今度は誰もうごかないでしょう」
追いつめられた経営チームのこうした発言を聞くのは、これが最初でも最後でもなかった。この論法は、苦しいときによく聞かされる言い逃れと同じ類のものだ。つまり「脂肪を残らず削り取った。すでに骨と皮だけで、これ以上削れば事業は壊滅する」という理屈だ。
このふたつの文句はどちらも通用しない。どちらも説得力が弱い。経営幹部はどんな場合にもコスト削減を最小限に抑えようとする傾向がある。当然、市場環境の悪化を受けて、何度でも繰り返し削減を強いられることになる。こんなことでは従業員の不安をますます増幅するだけだ。コストを削りすぎたり、そのスピードが速すぎたことが理由でつぶれた事業など、私は見たことがない。
p175 今日でさえ、こんな馬鹿げた言い方を耳にすることがある。「利益は出ている。いったい何が問題なんだ」
場合によっては大いに問題だ。長期的な競争戦略がなければ、その事業が破綻するのは単なる時間の問題にすぎない。
p184 ユタのような景気循環に左右される性格の事業を抱えていては、利益の持続的成長という目標は達成できないだろう。私は天然資源関連の事業が好きではなかった。というのは何かことが起きても、たいていは自分たちの手に負えないからであり、原油の場合はカルテルに縛られ、企業それぞれの自主性が発揮できないからだ。
(下巻)
結局のところ、ビジネスはゲームだ。
p267 以下の五つの質問が私の戦略的思考を支えてくれている。
・現在取り組んでいる事業とその競合他社にかんして世界的な勢力図はそうなっているのか。それを詳細に知りたい。つまりマーケットシェア、それぞれが抱える製品群の強み、そして地域的な強みなど。
・競合他社が過去二年間にどのような手を打ってきたか。それが競合状態にどのような変化をもたらしたのか。
・そうした競合状態を打開するために過去二年間、どのような対抗策を講じてきたのか。
・今後の二年間に競合他社が勢力を伸ばそうとして打ってくる可能性がある施策の中で何が一番恐ろしいか。
・今後の二年間にどんな対抗策でこうした動きに打ち勝とうとしているのか。
p280 カフェテリアを自分で経営してはならない。それは食品会社にまかせよう。社内の印刷ショップを経営してはならない。印刷会社にまかせよう。自分の本当の付加価値がどこにあるのかを理解し、最高の人材を配置してそれを支える経営資源を投入する、という意味だ。
追いつめられた経営チームのこうした発言を聞くのは、これが最初でも最後でもなかった。この論法は、苦しいときによく聞かされる言い逃れと同じ類のものだ。つまり「脂肪を残らず削り取った。すでに骨と皮だけで、これ以上削れば事業は壊滅する」という理屈だ。
このふたつの文句はどちらも通用しない。どちらも説得力が弱い。経営幹部はどんな場合にもコスト削減を最小限に抑えようとする傾向がある。当然、市場環境の悪化を受けて、何度でも繰り返し削減を強いられることになる。こんなことでは従業員の不安をますます増幅するだけだ。コストを削りすぎたり、そのスピードが速すぎたことが理由でつぶれた事業など、私は見たことがない。
p175 今日でさえ、こんな馬鹿げた言い方を耳にすることがある。「利益は出ている。いったい何が問題なんだ」
場合によっては大いに問題だ。長期的な競争戦略がなければ、その事業が破綻するのは単なる時間の問題にすぎない。
p184 ユタのような景気循環に左右される性格の事業を抱えていては、利益の持続的成長という目標は達成できないだろう。私は天然資源関連の事業が好きではなかった。というのは何かことが起きても、たいていは自分たちの手に負えないからであり、原油の場合はカルテルに縛られ、企業それぞれの自主性が発揮できないからだ。
(下巻)
結局のところ、ビジネスはゲームだ。
p267 以下の五つの質問が私の戦略的思考を支えてくれている。
・現在取り組んでいる事業とその競合他社にかんして世界的な勢力図はそうなっているのか。それを詳細に知りたい。つまりマーケットシェア、それぞれが抱える製品群の強み、そして地域的な強みなど。
・競合他社が過去二年間にどのような手を打ってきたか。それが競合状態にどのような変化をもたらしたのか。
・そうした競合状態を打開するために過去二年間、どのような対抗策を講じてきたのか。
・今後の二年間に競合他社が勢力を伸ばそうとして打ってくる可能性がある施策の中で何が一番恐ろしいか。
・今後の二年間にどんな対抗策でこうした動きに打ち勝とうとしているのか。
p280 カフェテリアを自分で経営してはならない。それは食品会社にまかせよう。社内の印刷ショップを経営してはならない。印刷会社にまかせよう。自分の本当の付加価値がどこにあるのかを理解し、最高の人材を配置してそれを支える経営資源を投入する、という意味だ。
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