2009年1月10日土曜日

ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」 -ジャック・ウェル地 斉藤訳ー

p39 大企業か、ベンチャーか
22歳で住宅ローンも学費ローンもないというのに、いったいなぜ大企業に就職してまあまあ気に入っている人たちと働こうだなんて思うんだい? 両親をハッピーにするため? クラスメートからすごいと思われたいから? そんなことは、しちゃいけない! あなたの今の状況なら、あなたを愛している人たちが、あなたの新しい仕事について、「え、何をするんだって?」と聞いてきても気にかける必要はまったくない。
 チャンスをとらえ、一発ホームランを狙うのなら、今しかない。都心にアパートを借り、週末を過ごす一軒家を郊外にもち、二人の子供の学費を払うようになったら、冒険はできないんだぞ。あなたの配偶者が、贅沢な旅行、高価な絵画、そしていちばん恐ろしいことだが馬に入れ込むようになったら、もっと慎重にならざるを得ないんだから。
 今現在、あなたは何をしようとまったく自由の身だ。しかも、壁には実にありがたい資格を証する大学の卒業証書が飾られようとしている。今のあなたは、真っ白な気持ちで試練に対して立ち向かえるし、そんなにお金をかけずに生活できる。どんなカルチャーでも、若者がリスクをとって何度か失敗するには寛大なところがある。この利点をフルに活かさないでどうするっていうんだい。
 こんな贈りものは二度と目の前に現れないだろう。だから、楽しむなら今だ!

p94 事業全体が先細り
 あなたはシリコンバレーで会社経営をしているから、もう答えはわかっているんだろう。生存競争は最低だ。中でもテクノロジー業界はいちばんひどい。IT業界で低成長分野にいれば、値引き競争という名の地獄にあっという間に落ちこんでしまう。永久に、海外メーカーとの低価格競争のつらい戦いを強いられる。そんな戦いは、やるもんじゃないね。

p95.利だーは変化に対応するためにありとあらゆる人間的本能ー惰性、伝統への愛着、好転するのではないかという希望的観測ーーを克服しなければならない。

「もしあなたが今の事業をしていないと仮定したら、あなたは今日その事業に参入しますか?」もし答えがノーであれば、ドラッカーが言ったように、あなたは第二の厳しい質問に立ち向かわなくてはならない。「その事業をあなたはどうするつもりですか?」

p97 だた、街の小さな店だろうが、多様な製品を扱う多国籍企業であろうが、事業を経営している人が使える指標が三つある。社員のやる気、顧客満足度、そしてキャッシュフローだ。

p99 訪問の目的は学ぶことに限定しよう。「当社がもっとよくなるには何ができるでしょう」という質問を何十通りのかたちで問いかけられるように準備をしよう。顧客があなたの商品やサービスを他の人にも勧めるかどうかを探り出すまで、席を立つな。それが顧客満足度を計る厳しいテストだ。
 最後にキャッシュフローだが、これは貴重な指標だ。なにしろ、キャッシュフローは嘘をつかない。純利益など、損益計算書のその他の数字には、ちょっと作為を施す余地がある。会計業務は仮定にもとづくところが多いから、出てきた数字も操作をされたものになっている。

p101 つまるところビジネスはゲームだ。どんなゲームだって、グラウンドに最高のプレイヤーを集め、その人たちが一体となってプレーすれば勝つ。単純なことだ。

p116 自前主義はどういうものかはよくご存知だろう。マネージャーが、会社は最高の状態にあると安心したときにこの症状は顔を表す。安心しきって、現状改善のために外部のアイデアなど採用しなくてもいい雰囲気をつくり出してしまう。

p152 その対極にあるボスは、これまたビジネスにはマイナスとなることが多いのだが、「みんなハッピーかい?」というタイプだ。確かに、一緒に働くのは楽しいかもしれない。だが、お金を稼ぐのがこんなに楽なわけがない!彼らは決断力に欠けるためにそこそこの結果しか生みださない。なぜか? 基本的に三つの罪を犯しているからだ。 こういう「いい人」タイプの上司は、誰に対しても同じように優しく情のこもった弱々しさで接する。ミスに対しても、結果を考慮せずに、大したことはないさと片付けてしまう。オフィスにやってきた人のニーズや望みの応じてコロコロ方針を変えてしまう。早い話、決断力がないのだ!


p226 そういう企業がバカだというわけではない。単に不安なのだ。アメリカ人旅行者がシャンゼリゼまで行ってマクドナルドで食事をしたり、フランス人旅行者が自分のワインをディズニーワールドにもちこむようなものだ。彼らは、本物を選ぶよりも安心を選ぶのだ。慣れ親しんだものを好むことが優れた経営原則というつもりはないが、これは確かに人間の本性だ。

p236 だが、タフな企業人は、また、癪に障ることではあるが、競争相手にも存在意義があることを認識している。競争相手がいるおかげで、ビジネスの焦点を絞ることができる。彼らのおかげで猛烈で、ハングリーでいられる。とりわけ優れた競争相手は、イノベーションから物流にいたるまで、すべての面で到達すべき業績目標のハードルを高くする。

p252 勝つということは、あなたが選んだ目的地に到達することだ。利益に関する目標であっても、なくてもいい。だが、勝つことの根底には、自分の人生で何かをつくり出すことがある。それは、進歩すること、何か意義を見出すこと、何かを達成することだ。


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